●第二十一話「風雲！馬関海峡」
　新月藩を後にして１年２ヶ月。京都に着いたヒヲウは、獅子王から「風陣が長州にいる」との噂を聞く。さっそく現地へ向かった一行。だが、攘夷戦を控えた長州はピリピリした雰囲気に包まれていた。ヒヲウたちも藩士に怪しまれるが、高杉晋作のお陰でその場を逃れることができた。だが、持ち去られたホムラを探す途中で、ヒヲウはアラシと共にミコトに乗り組んでいる華を見てしまう。華は風陣に捕らえられてしまったのか？

●第二十二話「行くな華！子どもたちの戦場」
　風陣のアラシと共にいる華の姿に衝撃を受けるヒヲウ。そんな彼に、華は「わらわを追うのはやめよ」と告げる。自分を助け、かばってくれたアラシたちが戦を始めようとしているのに、見捨てることはできないというのだ。やがて、馬関海峡を行く異国の船を打ち払う攘夷戦が始まった。長州藩は、風陣と海鬼の協力もあって異国船を撃退した。だが、新たな船がミコトを狙う。ヒヲウは華の危機を救うため、禁を犯して天狗剣を振るってしまうのだった。

●第二十五話「舞え！俺たちの祭り」
　敵に協力したとして、野山獄に閉じこめられてしまったヒヲウ。そこには、ただ音楽が好きだったという理由だけで、長年幽閉されている女性がいた。彼女を手製の楽器で慰めているうちに、ヒヲウは今自分が何をすべきかを悟る。やがて、長州に制裁を与えるべく、四カ国連合艦隊が来襲する。悲壮な覚悟で待ち受ける高杉の前に、忽然とホムラが現れた。果たして、ヒヲウが出した答えとは……。

●第二十六話「さらば龍馬！やがて東京と呼ばれる町へ」
　長州での戦いから４年が過ぎ、ヒヲウたちは、十津川郷でひっそりとからくりの楽園を作って暮らしていた。マユが江戸へ嫁ぐことになり、準備をしているところに、才谷こと坂本龍馬の手伝いをしていたテツが帰ってくる。どうやら京都で協力して欲しいことがあるようだ。久々に京都へ出てきたヒヲウは、龍馬が暗殺された現場に居合わせてしまう。江戸が炎上するかもしれないと聞いたヒヲウは、龍馬の笑顔を胸に、江戸へ旅立
つのだった。